サバイバル

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「???」 「その理由はな。空亡には核が複数あるからだ」 「……いくつくらい?」 「万かもしれないし、億かもしれない」 「………あ、うん。勝てんわ。」 全力で1つがやっとなのに、万も億もあっちゃ勝てるイメージが湧かん 「ちなみに、なにか策は?」 遥がぎこちない笑顔でそう言う 「あるわけないだろ。」 バッサリとそう言う立花先生 「……ですよねー」 「だから私は逃げるぞ。国外に」 「ああ、そうだな」 立花先生の逃亡計画乗っかる俺 「いや、現実逃避しちゃダメでしょ」 「……だって、俺まだ死にたくない」 「……一人称俺のままだな」 「まぁ、今は皆知ってるし、バレないように演技する必要ないし」 「もしかして、今朝言った言葉気にしてるのか」 「……気にしてないし」 いや、実はめっちゃ気にしてるけど 「何言ったの?」 「女の演技してたら、そのうち心も女になるんじゃないかって」 「……あはははははは!」 それを聞いた遥は、腹を抱え転げ回る 「そこ、笑いすぎな。それよりも、その百鬼夜行をどうするかだろ?」 「いやー、だって……もう……おもしろくて……」 肩を震わせながらそう言う遥 「いや俺のことでそんな笑うなよ」 「けど、逆に男の言葉使いも可愛いよね。」 「そうだな。らんま1/2みたいでいいな。」 「チョイスが古いよ」 「そこ、聞こえてるよー」 「けど、らんまにしては言葉使い女々しいよね」 「だな。あの可愛い声でもう少し汚い言葉使いのほうがギャップ萌えは強い。」 「ねぇ、怒るよ?」 こいつら……人の事で…… 「とまぁ、冗談はさておき、まぁ別に対策は上の方で考えるだろう。お前たちはとりあえず事情を知っておくだけでいい」 「はぁ……わかったよ。」 人のことで遊びやがって 「じゃあ、それだけだ。」 そういって立花先生は立ち去る 「……………で、遥。いつまで人の胸さわってるんだ」 こいつ、途中からずっと揉みやがって 「いや、揉めば私も大きくなるかなーって」 「いや………ならないだろ……」 いい加減に放しなさい。 「うへへへへ」 「ええ加減にせい」 いつまでも放さない遥に拳骨を喰らわせて湯船から上がる 「痛いー……」 自業自得だ……
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