七瀬 恋

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「はぁー、やっと終わった」 俺、七瀬 恋は、大量の紙の束をダンボールの中に入れて、一息つく あの怠慢教師め… 『あ、ちょうどいい、お前暇だろ、これ70部コピーして生物準備室まで運んどけ。空のダンボールあるから、それに入れといてくれ』 とか言って、軽く100枚位はある、紙の束を押し付けていきやがって…… 『下校時刻です、校内に残っている生徒は、速やかに帰宅してください』 校内放送が、生徒の帰宅を促す もうそんな時間かよ たっく、今日は早く帰って、ゆっくりしてようと思ったのに……ツイてない 「てか、やばっ!教室に荷物置きっぱなしだ!」 俺は、教室に荷物を置きっぱなしにしている事を思い出して、慌てて教室に戻る 「教室の鍵、開いてないし……」 小走りで、自分のクラスの教室に戻ってきたはいいが、肝心の鍵が開いてない これでは、中に入って荷物を取る事など、不可能だ 「とことんツイてないな……」 確か、鍵は職員室だったな 「はぁ…」 俺は、ため息をつきながら、トボトボと職員室にむかう
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