172人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、ミカエルを頭の上にのせる
「一応、大人しく休んでろよ」
『おおきになー恋にいちゃん』
「気にするなよ。あ、でも、今日中に封印具はつくれよ」
明日から困るからな
『おう!やったるで』
頭の上で、ガッツポーズを決めてそう言うミカエル
うん、意気込むのはいいが、肘がおでこにぶつかって、結構痛いんだけど……
ヌイグルミの癖に……おでこ痛い…
「彼女さん!」
遥が、手を振りながら俺の所に走ってくる
「すごかったよ!最後の攻撃!私、ビックリしたよ!」
興奮して、ぴょんぴょんと跳ねながら、そう言う遥
いつもの子供っぽい遥だ。
ということは、妖力は封印したのか………自分で自在に妖力を解放したり、封印したり出来るのかな?
だとしたら、それは便利だな
「ま、まあ……ありがとう」
俺は、素直に礼を述べておく
「それにしても驚いたよー、彼女さんが、まさか陰陽師だったなんてね」
「あ、あはは……」
陰陽師では、ないんだけどな…
内心でそう思いながら、ぎこちない笑みをうかべる
「そういえば、名前なんていうの?教えてよっ!私は遥」
「ん?…えっと、七瀬れ…」
そこまで言って、ハッと気付く
最初のコメントを投稿しよう!