第1章

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――戦場。 コンクリートと鉄骨の残骸はかつての高層建築物の体をなしていない。 敵味方のレーザー射撃に曝されたそれは、 熱を帯びた骸の様相。 ――敵機巧の残骸が横たわる側で、 一機の人類側の機巧が膝をつき、 待機状態を維持している。 ――純白の機体に反して、 その脚部(正確には足の甲)は赤い血で汚れているのが際立つ。 息が上がっている結絃。 結絃「敵の増援は?!」 答えるオペレーター。 『三機、 そちらに向かっている。 簡易補給を受けた後に迎撃にあたれ!』 ――簡易補給を終え、 先ほど施された高々度戦用兵装(ジェットパック)の機能で機巧は飛翔する。
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