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――戦場。
コンクリートと鉄骨の残骸はかつての高層建築物の体をなしていない。
敵味方のレーザー射撃に曝されたそれは、
熱を帯びた骸の様相。
――敵機巧の残骸が横たわる側で、
一機の人類側の機巧が膝をつき、
待機状態を維持している。
――純白の機体に反して、
その脚部(正確には足の甲)は赤い血で汚れているのが際立つ。
息が上がっている結絃。
結絃「敵の増援は?!」
答えるオペレーター。
『三機、
そちらに向かっている。
簡易補給を受けた後に迎撃にあたれ!』
――簡易補給を終え、
先ほど施された高々度戦用兵装(ジェットパック)の機能で機巧は飛翔する。
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