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「これ以上されたらヤバいっす」
「何が?」
首に回した腕、首筋から耳にかけてゆっくりとはう唇。少しの間されるがままになっていたが、急に吹っ切れたように押し倒される。
「いいんですか?」
「いいよぉ」
努めて軽そうにヘラヘラと笑う。笑っていた唇は唇で塞がれた。慣れないキスはぎこちなく、不器用に舌先を絡める。この子は普段どういうキスをしてるんだろうなんて、下世話なことを考えていたら唇が離れていった。息は上がり、表情は強ばっている。可愛いなあ、後ろ髪に手を伸ばして軽く撫でた。女の子みたいに柔らかい髪。なんて可愛いんだろう。またヘラヘラしてたら二度目のキス。キスをしながら胸に伸びる手はひんやりと冷えている。悲しいかな、小ぶりな私の胸を揉むというよりは軽く撫でる。優しい手つきで、くすぐったいくらい。冷たい手が服のなかに入ってきて背中に回る。ホックを外され服をたくしあげられ露になる小さな胸。
「ごめんね、胸小さくてさ」
あははなんて笑った。
「そんなことないです」
谷間なんか無い胸の谷間から徐々にてっぺんへ唇が這っていく。背筋がぞくぞくして小さくのけぞると、背中に回っていた手がついでに服も下着も脱がしていった。乳首を舐められていると、下腹部に手が這わされる。そろそろと下着の中に入ってきた手は湿っぽい割れ目を指でなぞり、固くなった頂点をいじる。早く中もいじって欲しいのに、外ばかり焦らされる。欲しいと思うほどに濡れてきて、腰の辺りかじわじわと熱くなる。
「気持ちいいですか?」
さっきまで固まっていた顔が意地悪く笑っていた。もうヘラヘラ笑う余裕なんて無かった。
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