紫苑

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今日の仕事は、ある財閥に契約をしてもらう その名は、蒼戒財閥 神崎の次だ 落としに行く 父さんの代わりに そう 父さんは、2年前に死んだ 理由は知らない お母様も椿も知らない 私が代わりにやるしかないのだ 神崎を守るために ただ、椿を守るために 行くか! 神崎の名に懸けて 学校から、行った方が早い だから、今学校から、来ている チャイムを鳴らす 「こちら、蒼戒ですが、御用でございますか?」 気取っていて好きじゃない 御用だから、来ているのに、何故わざわざ言うのかが分からない 「私、紫苑ですが、ご存じですよね」 「ご、ご無礼なまねをっ!申し訳ございません。今、門を開けますので」 焦っているねー まぁ、良いけどね 赤いハイヒールに履き替えた靴をわざと鳴らす 「失礼しますね」 「部屋まで、ご案内致します。ほら、縡、案内しなさい」 この、おばさん、若い子にやらせんのか キライダナ 気にくわない 「こ、ことです。先程は、失礼致しました」 可愛いー 妹にしたい へへへ でも、こんな姿晒せないな はははははははははははははははは 「別に大丈夫ですよ。紫苑とは言え、感情が無いわけではありませんし。ふふっ」 「優しいんですね。ここは、そんなんじゃないので…。でも、紫苑さんって、皆様に知られているのですね」 「私のこと、知らないのね。紫苑って言うのは、こういう時に言う名前。本名じゃないのよ。縡って言ったかしら?貴女、ここ辞めなさい。こういうのは、きついし、裏のことも知らないみたいだから」 「えっ。なんで...。でも、私には、行くところが無いので、良いんです。お気遣いいただきありがとうございます」 どういうことだ? 最近分からないことが多すぎる 私に、分からないことが多すぎる 「着きました。ここでございます」 「ありがとう。後で、会ってくださる?」 「是非!」 「じゃあ、また後で。呼びに来るわ」 「では、わたくしは、失礼致します」 よし、気合を入れて、出陣であります また、なんか、可笑しくなってきちゃった 仕方ないよね 私、こういう時、性格変わるんだよねー なんか、物凄くぶっ飛んだ人になる 表には出さないけどね
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