紫苑

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そんなことしたら、弱みを見せることになる 元々人間は、愚かで、浅はかなのに、それ以上を足したら何になる 滑稽な話だ この世は、裏切りと欲望の世界なのだから 「失礼致します、お初にお目にかかります。紫苑です」 「君が、紫苑ちゃん?思っていたより綺麗だねぇ。噂は本当なんだねぇ!あと、ごめんねぇ、今、蒼戒 黎しかいないんだぁ。あっ、僕の名前はぁ、新井 奏斗ぉ。よろしくねぇ、紫苑ちゃん」 マジか 何でいるんだ、ここに 嘘だろ 誰か、嘘だと言ってくれー あの、新井君!? 何か、キャラ違うし 何がしたいのー? てか、黎しか、居ないのかよー 来た意味ないよー ここの、父親に会いたかったのにー もう、後戻りは出来ないよね 仕方ない 「すみませんが、新井様、蒼戒 黎様、に会わせください」 「良いよぉ。ちょっと待っててねぇ。あ、もしもーし、奏斗なんだけどぉ、黎、今すぐ帰って来てぇ。客人だよぉ」 電話してくれてる こっちは、手が早い なんか、弱みを見つけないと 交渉出来なくなっちゃう 「新井様、黎様のご友人なのですか?」 「そうだよぉ、後、僕のことは、奏斗で良いよぉ」 「では、遠慮なく、奏斗様は、黎様とどれぐらいの仲なのですか?」 どうだろうか 警戒するか はたまた、普通に接するか 見ものだな きちんと、相手の瞳を見る 隠し事が無いのかを見る さぁ、面白くなってきたねー 楽しもうか 奏斗君 蒼戒 黎が来るまでの時間 緊迫した雰囲気 あぁ、楽しくなってきた 胸がざわついているよ 楽しいな こういうのは、          キライジャナイヨ だから、笑ってよ 最上級に楽しもうよ 瞳と瞳が向かい合った瞬間 ゲームは始まる 椿、ごめんね 友達をもし傷つけたら、ごめん その時は、消えるよ 潔くね だって、命はもう、無いも同然 椿の為に生きているの だから、頑張るね 奏斗side ホントに居たんだね 紫苑という人間は 何で、ここに 思っていたより、美人だね なぁ、俺は、茉奈吏に会いに来ただけだろ 何だよ、この仕打ち まぁ、良いけど どうなっても、良いし 奏斗side end
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