第1章~改過自新~

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現実は厳しかった。 俺にはまた試練となる状況が訪れた。 7月18日『千恵』が決断した意志とは、俺と『恵秀』の事を考えてくれたとは思えない、自分を守るという意志だった。 内容は(今後『恵秀』には3ヶ月に一回しか会わせない。 LINEや電話などの通信は一切認めない。 他にも会うための細かい条件は、いくつも用意している。) これが受け入れられなければ、『恵秀』に会わせる事は出来ないといったものだった。 後は家庭裁判所を通じての話し合い(調停)に切り替えると言っていた。 『今後一切会わせたくない』といった最悪の答えではなかったが、俺や『章人』の気持ちは伝わらず、理解してもらえなかった。 それどころか、金輪際『章人』を話しに入れないでほしいとの事だった。 『章人』のおかげで悲劇を回避できたのにも関わらずだ。 俺の持っていた『千恵』に対しての僅かな期待は、無惨にも崩れ去った。
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