第1章~改過自新~

3/34
前へ
/152ページ
次へ
だが俺は『千恵』がどんな決意を持とうも、それを受け入れると退院時には覚悟を決めた。 そして何よりも、俺の事を理解してくれた周りの人達のためにも、どんな苦境も乗り越えていかなければならないと思っている。 それがどんな意にそぐわない現実だったとしてもだ。 よってこの俺と『恵秀』にとって厳しい条件を受け入れようと思った。 ただそんな想いの中ひとつの願いが生まれた。 それは『今という時間は2度と戻らない。』 その想いが俺にはあり、(『恵秀』が沖縄に発つ前に、思いで作りをしたい)という願いだった。 その想いを『千恵』に『最後に二人きりで旅行に行かせてほしい。 それを理解してくれれば、全ての条件をのむ』と伝えた。 『千恵』は一週間ほど考えさせてほしいと言った。 (千恵の言う考えるは、自分の母親や彼氏に許可を得ることだったのだろうか...) 俺は、さすがにこれ位の気持ちは理解してもらえるだろうと思い、返事を待つことにした。
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加