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だが俺は『千恵』がどんな決意を持とうも、それを受け入れると退院時には覚悟を決めた。
そして何よりも、俺の事を理解してくれた周りの人達のためにも、どんな苦境も乗り越えていかなければならないと思っている。
それがどんな意にそぐわない現実だったとしてもだ。
よってこの俺と『恵秀』にとって厳しい条件を受け入れようと思った。
ただそんな想いの中ひとつの願いが生まれた。
それは『今という時間は2度と戻らない。』
その想いが俺にはあり、(『恵秀』が沖縄に発つ前に、思いで作りをしたい)という願いだった。
その想いを『千恵』に『最後に二人きりで旅行に行かせてほしい。
それを理解してくれれば、全ての条件をのむ』と伝えた。
『千恵』は一週間ほど考えさせてほしいと言った。
(千恵の言う考えるは、自分の母親や彼氏に許可を得ることだったのだろうか...)
俺は、さすがにこれ位の気持ちは理解してもらえるだろうと思い、返事を待つことにした。
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