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第4章~幽愁暗根~
これまで俺が歩んできた人生
夢、希望、信念、理想、全てが間違っていたんだ。
どんなに辛く苦しい時を経てボロボロになっても、最期にある真実を自分に都合の良いように出来ると思っていたし信じていた。
でも俺の現実は、そんな甘い思想を完全に否定されたという現実になってしまったな。
本当はもう限界なんだ。
俺という人間は口先や小手先でしかやりくり出来ない、正真正銘のクズだ
そんな自分が大嫌いだ
自分の中にある自分の声が聞こえる。『お前みたいなクズは救われる価値なんて無いのだから、そんな自分などいっその事、覚悟決めて殺せ』と
躊躇せず引き金を引かなきゃ、何も終わらないし始まらないよな。
生まれ変われるならほんの少しでいいからまともな人間になろう…
人は本当に無理して疲れ果てれば、「助けてほしい」と声もだせなくなってしまう。
そう追い込まれる前になんとかしなくてはならないのも分かってはいるけど…
自分を見失っている今の俺には、もう出来ることはないだろう。
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