松綿北入

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「ここはどこなのか、といえば君の並行世界だよ。み、の世界にはない世界観。倫理」 「どうして綿西、こんなところに?」 「会話をしようよ、松江」 綿西は包丁を取り出す。 「赤を見たいのかい?」 「そんなもの見たくない」 「み、は好きだなあ。赤いの」 「私に武器はいらない、私は白だから」 松江は綿西を抱きしめた。 黒から白が移っていく。 「どうするの? 黒になるの?」 「ならない」 「なっちゃうって」
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