さよならの約束を

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「あのさあ、私もなるべく言うようにするから、将志も決まったことなら私に話してくれる? ……ていうか! 電話番号とアドレス変えたよね!?」  忘れてた、と新しい番号で電話を鳴らし、空メールをくれた。 「どんだけ薄情なんだよ」 「その程度で切れるような関係じゃないし」  言った瞬間に抱きつかれ、畳に転がった。 「ちょっ……」 「俺、相変わらず眠れてなかったりする」  なんだ、そっちか、と子供をなぐさめるように背中をなでる。 「限界。明日の朝飯……俺が作るから寝せて」 「プロの朝飯?」 「……ん、インスタント」 「釣った魚に餌をくれ」  抱きついているのに平気で寝てしまう将志に、いつでもいいから、みたいなことは訪れない気がしてきた。
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