第九章 「それはどーでもいいことだがな日」

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「何かそれを証明するようなエピソードはないの? ねぇねぇ、聞かせてよぉ~」  優衣ちゃんはもう興味津々だ。 「そうねぇ~。うん、あれは幼稚園の頃――」  エミの思い出話が始まった。 「エミリーは小さい頃は髪もこんなに金色じゃなかったし、瞳の色だってもう少し暗い感じだったけど、それでも周りにいた人達と比べればだいぶ違っていたわ。だからよく近所の悪ガキにイジメられてたの。でもケイスケがいつも守ってくれてたのよ」  そうなのか。エライぞ、幼稚園の頃の俺! つーか、エミが無理やり俺を盾にしてたんだよな。
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