第1章

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君の笑顔が見たいから 僕は何でも出来るのだろう 君の笑顔が見たいから 君の痛みを受け入れられる 君の笑顔が見たいから 眠れぬ夜を過ごすだろう 君の笑顔が見たいから 明日という日を待つのだろう 君の笑顔が見たいから 僕という日を生きている きっと僕の人生は 君で埋め尽くされている まだ淡い匂いの君は 恐ろしい痛みと恐怖に晒される事もあるだろう 君と僕とを繋ぐのは無垢な心であって欲しい 君を守るということは僕の心を守るのだ こんな矛盾した世界で僕は生きている 君の笑顔が見たいから 僕の全てを捨てるのだ 僕が笑顔になるために 君も全てを捨ててほしい 君の笑顔が見たいのは 僕の心が悪なのか 君の笑顔を見るために 歪んだ想いを噛みしめる 君の笑顔が見たいから 僕の想いは伏せていこう 君を笑顔にするために きっと君の人生は 僕で埋め尽くされる事はないのだろう 心の弱い愚かな僕は 僅かな希望に身をゆだねてしまう 君と僕とを繋ぐのは 確かな心であって欲しい 君が命を失った時 僕の心は潰れてしまう 僕の心を守るため 君の笑顔を守るのだ こんな矛盾した世界で君は生きている 人を愛すということは 己の矛盾に振り回される 人を愛すということは 己を探って生きること 人を愛すということは 無償で慕うという心 人の心は浅ましい それでも僕は人なのだ 心の汚れたこの世の中で 全てを見据えて私は想う ただひたすらに君の笑顔が欲しいのだ
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