食べ物の恨みは

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部屋についた。 ソファーに腰掛けたところで、隣に座った当麻に抱き寄せられる。 「…………なに」 「頭濡れてる。こんな格好で外出たらだめだろ」 「もう夏だから大丈夫」 「ふたつの意味で禁止する」 「はぁ?」 全く弥は、とかなんとか言いながら肩にかけてあったタオルで拭いてくる当麻に頭を任せた。 こういうことで密着するのは平気なんだよな。わからん。 ぼーっとしながらもどう話を切り出そうか考える。すると眠くなってきたので考えるのをやめた。なるようになる。 しばらくしたら満足いったのかタオルを外し、そのまま抱きしめられた。
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