第1章 「 Tears of the Sun」

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彼らの任務は、過激派によって誘拐された人道支援活動家3名の救出である。 事前の衛星による偵察で敵の人員と人質が監禁されている場所は判っていた。敵の数はおよそ20名程度。 彼らにとっては朝飯前の任務であった。 最初の建物に近づくと、ダッチは壁に耳を当て中の様子を探る。室内からは、男が二人何かを話し合っている声が聞こえる。 どうやら身代金の交渉が上手く言ってないらしく見せしめに人質を殺すと言っているようだった。 ダッチは、M4ライフルの安全装置を外し、セミオートへ切り替える。 静かに深呼吸をすると、足音を立てずに建物のドアの前に移動していく。 一気にドアを蹴破ると室内に飛び込む。 いきなりのことに男たちは、一瞬凍りつく。 「失礼。ノックを忘れた」 ダッチがジョークを言うと、男たちはAK47を構えようとする。だが、それよりも早くダッチは男たちの眉間に一発ずつ鉛弾をお見舞いした。 「敵のリーダー格を始末した。チームチャーリー、人質は?」 ダッチは無線機に話しかける。 『こちらチームチャーリー。人質三名を救出。護衛のテロリスト三名は無力化下』 無線から部下の報告が聞こえる。
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