13人が本棚に入れています
本棚に追加
/221ページ
やばい……。言い過ぎたかも?
などと思ってももう遅い。
桃山の髪が不自然にうねり、その怒りを体現していたからだ。
「あんた、言うてはならんことを――!!」
叫びながら拳を振り上げた桃山。
南無三!!
心の中で叫んだ緋紫の顔面に桃山の拳が迫り――。
「いい加減にせんか!! 馬鹿どもが!!」
雷鳴のような怒鳴り声に、桃山は動きを止めた。
ブワッ、と拳圧が前髪を揺らす。
あとちょっとで、直撃だった。
最初のコメントを投稿しよう!