オレッドとイーブルーン

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隣接するこの2つの町は、危機に瀕していた。 トロワ「商品が全然売れない……」 めぼしい海産物があまり獲れないオレッドは、水産物の加工が町の経済の基盤だった。 アール「観光客が全然来ない……」 内陸部のイーブルーンの経済の基盤は、観光だった。 どちらも基盤がうまく機能せず、町長のトロワとアールは困り果てていた。 それは、町長の子供も同じだった。 セブン「父さん、やはりここはイーブルーンと協力したほうが…」 トロワ「またその話か!それは絶対にダメだ!」 レイ「パパお願い!このままじゃ町は廃れてしまうわ!だから」 アール「オレッドと手を組め、か?それならこのまま廃れたほうがマシだ」 トロワとアールは昔からライバル関係で、これは2つの町の起源に大きく起因する。 元はイコパープルという1つの町だったが、町長選挙で2人が一歩も退かなさすぎたおかげで、町は2つに分裂してしまった。 さらに、トロワの息子のセブンとアールの娘のレイは、互いに愛し合っていた。 2人の関係は、まさに現代のロミオとジュリエットだった。
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