第二章

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◇◇  佐藤家までの道々、留香は黙っていた。  黙っていると、あいつがいることを感じねえ。  俺はずっと前、沖田が言っていたことを思い出していた。 〈土方さんが留香を呼んだんじゃないの?   ずいぶんご執心だ……〉  あれは、沖田と留香が通じ合えなくなった時だった……  留香に俺の最期を知らされた時、俺は、あいつらに言ったんだ。 〈お前たちも一緒に、俺の最期まで連れてってやるよ〉と。  ……俺が留香を呼んだのか?沖田から消えた留香を……  ――まさかな。  こいつは、沖田だったんだ。  沖田が俺について来りゃあいいことなんだよ。 『あ、また流れた!』  急に留香が叫ぶ。  珍しいのか?  星も見えねえ時代が、いつかは来るってことなんだよなぁ。  ――どんなに便利になってもいいがよ、この空くれぇは、守っていけねえもんかねえ……
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