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あの長い夢から目覚めて約二ヶ月。
時折、いや毎日のように思い出す、あの時代のこと。
夢から覚めても、夢の記憶は消えることなく、未だに何かをやり残した感覚が、あたしの心を覆う……
「どうした、留香?
この頃ずっとうわの空だな」
夫の隆生も勘付いていた。
「うん、ほら、いつか話した夢の話」
「幕末の夢、か?」
「うん、あれ、続きが見たいなって」
「ふん、土方とエッチでもする気かよ?」
「……!」
隆生の言葉にドキリとした。
隆生はそんなあたしの態度に嫉妬したのか、その夜求められ、あたしたちは久しぶりに体を重ねた。
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