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◇
目が覚めると、そこは星空で、星に手が届きそうな空で……
「うそ!!」
あたしは、空にいた。
――堕ちる!
どかっと音がしそうな衝撃と共に、あたしは落っこちた。
まあ、落ちる夢なんて、珍しくも無いか……って、思ったら、あたしの体が急に、重くなって重力を感じた。
「いてえ! 何しやがるっ!」
――この声!!
「ひ、土方あぁ?」
思わず、叫んでいた。
よくわからないが、ああ、またここにいる。
けど、なんか違う……
そう感じたから、土方に思いつくことを話しかけた。
何か違うのだ。
総司の時は、あたし自身が総司になっていた。
総司の心とあたしの心はいつも寄り添い、ひとりの〈沖田総司〉という男だった。
今は、なんだろう……
憑依した背後霊? みたいな。
あ、背後霊にはなったこと無いから、この例えも合うてるか怪しいけど。
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