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振り向くと、花火が夜空に咲いていた。
湧き上がる歓声。
「キレイ…」
辺りは一瞬暗くなり、闇が支配した。
「もう少し眺めがいい場所行こうか?」
「うん」
佑都に手を引かれて、川沿いの土手の上に移動した。
ヒュ~…
パァン!!
大輪の花が夜空いっぱいに広がる。
夜空のキャンパスに絵の具を散りばめたみたい。
しばらくその光景に見入っていると、佑都が何か耳打ちする。
「え?」
その時辺りは暗闇に包まれ、
私は一瞬強い力に引きよせられー
唇に柔らかいものが触れた。
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