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「ねぇ、一緒に泳ごうよ。君みたいに可愛い子と泳げたら楽しいんだけどなぁ~」
しかも2人組?
「あいにく人と来てるの」
「あいにく人と来てるんで」
俺は初美の言葉に続けた。
「あら、佑都…おかえりなさい」
「おかえりなさい、じゃねぇよ。何口説かれてんだよ」
「違うわよ。道案内をしてたの。そしたら一緒に泳がないか?って」
「それが口説かれてるって言うんだよ…。つーか、人の女口説いてんじゃねーよ。今度近づいて指一本でも触れてみろ?その指切り落としてやるからな」
俺が凄むと、奴らは風のようにいなくなった。
めでたしめでたし。
「痛そう…」
「何が?」
「指一本でも痛いわよね」
「痛いだろうな」
「……」
「……」
「……」
「…俺の側離れんじゃねーよ。心配になる」
「…はい」
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