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いつもなら“子ども扱いは嫌いよ!”とか言ってくるところだが…
初美は無言で俺の手をとり、そのまま歩きだした。
この生き物はホント…
その動作に、俺のほうが体温が上がりそうだ。
「初美」
俺は一度初美を立ち止まらせ、指を絡ませる。
「俺はこっちのほうが好き」
「……」
微かな動揺に、俺の頬は緩む。
「戻ったらTシャツ着ろ。初美の父ちゃんはいい事を言った。脱ぐなら俺の前だけにしろ」
「……仕方ないから言うとおりにしてあげるわ」
その模範解答に俺は笑顔になった。
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