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「……身も蓋もない言い方やめてくれる?」
これでもか、というほどに顔をしかめた羽村。
その表情すら愛おしくて、俺は小さく笑った。
「素直でいいだろ?」
ちょっとからかってやろうという気持ちは含んでいたが、本心だった。
最近、ずっと羽村に触れてない。
それは思った以上にストレスだった。
体だけじゃなく心まで乾いたような気がして。
この乾きを潤せるのは羽村しかいないのに、叶わなくて。
触れたい、キスしたい、その体に沈みたい。
羽村のことを、心も体も強く、欲している。
それが俺の素直な、気持ちだ。
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