【第18話】足りなかったものは

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  俺の視線にも全く反応を返さない羽村に向かって、呟く。 「……なーんか、足りねーんだよなー」 「何が?」 即座に答えてはくれる、が。 目線はMacの画面から離れることはない。 ……ちょっとは、こっち向いてくれたっていいじゃねーか。 仕事に集中しているのはわかる、が、何となく寂しい。 大きく息を吐いた羽村の気を引きたくて、俺はとぼけるように言い放った。 「んー、アレだよ。人肌?」 その言葉に、羽村の手が止まる。 いや、どっちかというと固まる、という方が正しいかもしれない。 反応が返ってきたことが嬉しくて、思わずにやりとしてしまう。 .
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