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俺の視線にも全く反応を返さない羽村に向かって、呟く。
「……なーんか、足りねーんだよなー」
「何が?」
即座に答えてはくれる、が。
目線はMacの画面から離れることはない。
……ちょっとは、こっち向いてくれたっていいじゃねーか。
仕事に集中しているのはわかる、が、何となく寂しい。
大きく息を吐いた羽村の気を引きたくて、俺はとぼけるように言い放った。
「んー、アレだよ。人肌?」
その言葉に、羽村の手が止まる。
いや、どっちかというと固まる、という方が正しいかもしれない。
反応が返ってきたことが嬉しくて、思わずにやりとしてしまう。
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