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…それは突然現れた…
「人間の皆さん。…この姿で会うのは初めてですね。」
人里の中央で羽を広げ、空から人々を見下ろしながら言う。
「…あ、あんちゃん……なのか…?」
紗鬼が好んで食べに来ていた団子屋の主人が言う。
「ふふ♪…今からゲームを始めます。」
紗鬼は驚愕している人々を無視し、言葉を続ける。
「単純なゲームですよ。………私達を殺すか、私達に殺されるか……のね。」
そう言うと紗鬼は状況が掴めていない人間を置き去りにし、弾幕で民家を破壊していく。
「う、うわあぁぁぁ!!」
「助けてくれー!!」
人々は恐怖からその場から逃げようとする。…が、
「ふふ♪」
メキッ!!…ゴキッ!!
「ぐぎゃああぁぁぁ!!」
空から降り立った幽香が逃げまどう人間の骨を折る。
「…はあぁぁぁぁ!!」
ドガッ!!ドガッ!!
「ぐぇっ!!」
同じく美鈴が人間に掌底を当て、吹き飛ばす。
「…逃げられないように結界を張りました。…殲滅しなさい。」
そう言うと紗鬼は消える。
「っ!?何だよこれ!!出してくれ!!死にたくな……」
コキッ。…ドサッ。
人里の門まで着いたが、結界により外に出れずに騒いでいた男の首を幽香が折る。
…………
人里に恐怖が降りた同時刻。
「…妖夢。」
「はい。」
和風の屋敷にて、二人の女性が庭を見る。
…ズドンッ!!
…大きな音を立てながら扉や襖を壊しながら二人の間を通り過ぎた紅い槍…。
「…いきなりなんてあんまりじゃないかしら?」
女性は余裕の表情で言う。
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