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いつの間にか、カッパは大きな龍神さまのせなかに乗っていました。
その龍神さまの体は金色にかがやいていました。
龍神さまはカッパにこう言いました。
「カッパよ。よくぞ、ここまで来てくれた。かんしゃをする。」
カッパはテレました。
ここまで来れたのは赤鬼が物をくれたこそ出来たこと。
カッパはまだ、赤鬼に心からかんしゃをしました。
「さて、天に帰る前におまえに富をさずけよう。」
龍神さまはカッパを地上に下ろしました。
そして空にまいあがり、温泉の吹き出し口に向けてほえました。
グォォォオ…
すると温泉の吹き出し口が固まりふねの形をした道具になりました。
龍神さまはカッパにこう言いました。
「この、道具は薬研(やっけん)という。これでキズをいやす薬を作りなさい。もう一つ、この川と温泉を守りなさい。よいかな?」
カッパは返事をしました。
「ハイ!!」
そしてかんしゃをしながら龍神さまを見送りました。
さっそく、カッパは薬研を使って自分の体をいやす薬を作りました。
その作った薬を湯船に入れて、カッパはつかりました。
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