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むかし、昔、下北半島の山奥に二匹の妖怪が住んでいました。
一匹目は人を襲う怖い赤鬼。
二匹目は温泉好きのカッパ。
その二匹の妖怪はとても仲がよく、いつも里に下りては畑や田んぼを荒らしていました。
ある夜、カッパは夢を見ました。
それは、金色に輝く龍神さまの夢を見たのです。
龍神さまはカッパにこう言いました。
「北東の山奥にある川の辺に私は眠っています。
私はあなたの手によって深き眠りからさましてくれたら富を授けます。
立たし、この事は赤鬼にはヒミツにしなさい。」
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