6人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「赤鬼…ありがとう。」
カッパはかんしゃの気持ちがいっぱいになり泣きました。
「いいべ、いいべ。そのくらい、どうだこったない。おめえの旅の無事を祈るべ。」
赤鬼はほほ笑んでカッパを見つめました。
翌日、カッパは赤鬼と別れ、龍神さまが眠る川へ再び、旅に出ました。
再び、旅に出て来て3日後…
カッパはついに龍神さまが眠る川の辺へ、たどり着きました。
カッパは赤鬼からもらった棒で穴をほりました。
1日中、穴をほっては休み、穴をほっては休みと、2ヶ月の間つづけていました。
そんなある日、カッパはいつものように穴をほりました。
ところが赤鬼からもらった鉄の板が付いた棒がこわれてしまいました。
棒がこわれてしまっては穴もほれません。
カッパはおち込みため息をはきました。
その時カッパの足下がコボコボと音と一緒にゆれだしました。
カッパは何か起きたのか分からないまま、あたりをみわたしました。
ふと、とつぜん、カッパの体が上へ何かに上げられました。
温泉が湧いたのです。
カッパはまだおどろきました。
最初のコメントを投稿しよう!