destiny 【運命】

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慌ただしい日常――― 妻であり、母であり、看護師であり、 生き急ぐように、一日一日が目まぐるしく過ぎて行く。 私は、東西を繋ぐあの橋の一体どこまで歩いて来ているのだろう――。 長い長い道のりの途中、 人は皆、 美しいものには目を奪われ、 心を癒す小鳥の囀りに耳を傾け、 時には、目の前にある甘いお菓子を一度口にしたくなるものだ。 それはきっと、 長い人生を自分の足で歩いて行くための動力源。 先生と私の関係は、確かなものであって不確かなのもの。 「お互いの幸せを見守る愛」… 始まりも無く、終わりの無い愛情… 曖昧の中にある、確かであり不確かなものこそが、きっと永遠の愛なのだろう。 この先、何が起こるかは誰にも分からない。 ただ、願う事は一つ。 たった一度しかない人生。たった一本しかない人生の架け橋。 私は美しいものには目を奪われ、小鳥の囀りに耳を傾け、甘いお菓子を口にする、 そんな悔いのない人生の橋を渡りたい。 その足先は常に前を向き、迷いのない足取りで。 夜の静寂に揺れる水面には、眩い光を散りばめたあの橋が、今夜も幻想的に映し出されている―――。                                                         ――END――image=493980297.jpg
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