オシリス

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ホルスは再び太陽の力を行使し蛇たちを滅却。 「ちっ」と、セトは舌打ちした。 セトは再び魔法の杖を振り、蛇を召喚した。 ホルスの周りに幾千匹もの蛇がよってきた。ホルスは再び魔術を行使し太陽の力で蛇たちを焼き尽くした。蛇は全滅していた。 そして、ホルスは続けて太陽の力を行使し、炎を繰り出した。 「ゴォォオォォ」 と、いう音をたてながら炎はセトへ再び直撃した。 そして今度こそセトはホルスの太陽の炎に焼かれ死んでいった。 セトは奇妙な場所をさまよっていた。 (ここはどこだ?) すべてが暗黒に閉ざされた場所。何の光もなく、誰一人仲間とよべる者はその場にはいない。孤独な世界、しかし、それがセトは悪くなかった。 (しかし、ここはどこなんだ?) 真っ暗で何も見えなく、何の光もない暗黒の場所に一つの光があった。その光を辿りセトは歩くことにした。 冥界の統治者 光の場所にたどり着いたセトは驚愕した。 「何故貴様がここにいる!?」 セトが辿りついたその場所にはセト当人が殺害したオシリス本人がその場所にいたのである。 「我が弟セトよ、お前はこの冥府の王神へと昇格した我がオシリスにより貴様は地獄へ送られる。本来は生前の罪を天秤に計らねばならないのだが、貴様の場合は一つ大きな罪を犯していることがわかっている」 「何をいっている貴様!? いや、それより何故貴様が生きている!?」 「今の私は妹であり妻でもあるイシスの死者蘇生の魔術により蘇らされ、この冥府の守護を司る王であり、神となっている。 貴様は地獄に落ち、その地獄の守護神となる。これは我がオシリスの恵みであり、あざけりと受け止めるがいい。 さらばだ、我が弟よ!!」 オシリスがそういい終わった後、再びセトは暗闇へと落ちて行った。 そのうちセトは暗闇を抜けて炎が燃え盛る地獄へ落ちて、セトの肉体を焼き尽くし始めた。 そして、その時セトの脳内にオシリスの声が流れ込んできた。 (一声言い忘れていた。貴様の肉体全てが焼き尽くされた時、貴様は骨だけとなったその状態のまま霊力(魂)は拡大し、地獄でも耐えうる力を得てそうして貴様は神聖なるこの冥府と外れた地獄の守護神となるのだ。まあ、そういうことだ、ではさらば!!) 「てめぇふざけんな、この野郎! いずれ殺してやる!」 セト言うと再びオシリスの声が何処からか聞こえてきた。
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