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「大丈夫よ。心配したわ」
「心配はこれからだ。此処から出よう」
「やだ。私は何時でも貴方と一緒よ」
ハーティの心境が揺らぐ。罪悪感から謝った。
「テトラ、僕は」
「浮気は私が死んでからにしてちょうだい」
テトラがハーティに口付ける。
ハーティはテトラの手を握っていた。
「そんな顔をしないで。心配しながら死ななくて良いなんて幸せなことよ?」
「テトラ、愛してる」
「私もよ。さ、行きましょう」
二人は、馬車に急いだ。
馬車では既に荷物を詰め込むリシアとネアの姿がある。馭者も既に馭者台に乗っていた。
ハーティとテトラが乗り込むと馬車は勢いよく走り出した。
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