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【弘】 おや、この前までメックのメの字も知らなかった奴が吹きますなぁw
でも息が長いモデルだからパーツいっぱい出てるし、
本体以外にもいろいろ付けるってさー。
ジムカーナ用に足回り弄ってるって言ってたから、
ゼロから始めるよりいいんじゃね?
【正明】うーん、見てみないとなんともなぁ
【弘】 写真はオークションサイトに出てるけど、
現物見たいんだったら今度の日曜にどうかってさ。
【正明】どのサイト?・・・これかぁ。見に行ってみようかなぁ。
【弘】 おぅ、んじゃ話通しておくわー
【正明】頼むわ。あ、それからな・・・
何かを話し、タブレットホンを切る正明。
PC画面に出た写真と説明文を読み始める。
67.先輩宅のガレージ(昼間)
ガレージのシャッターを開ける先輩。リモコンで明かりを灯ける。
ノーティフロッグが両手両膝をついて置かれている。
壁には工具が掛かり、天井からチェーンブロックが下がる。
工具の無い壁には様々なパーツや箱が積まれている。
先輩の後から正明と弘、続いてガレージに入る。
ノーティフロッグに近づく三人。
ボディには擦り傷や凹みがある。
【先輩】結構愛着があるからパーツ取りじゃなく、
乗ってくれる人に売りたかったんだよね。
傷を撫でながら話す先輩。
【先輩】まだまだイケるよ。
そりゃ最近のソニックアローとかに比べたら一寸クセがあるけど、
それが面白いんだ。
最近のも借りて乗ってみたことがあるけど、誰でも乗れるというか
バランスが高いレベルでまとまってる。
なんて言うかさ、自分が上手くなったように感じた。
だから限界まで攻めれるんだけど、なんていうかなぁ。
はにかむように笑いながら正明をみる先輩
【先輩】完成されすぎてて、弄り甲斐がなさそうでさw
【正明】あ、なんとなく判りますそれ。
それに、古いマシンで新しいのに勝ったら気持ちいいでしょうね。
ニヤリとする先輩
【先輩】だろ?
だけどさ、メーカーやショップがプロの技を
最新のマシンにつぎ込んで来るから
レースだと勝つ事は無いと思うよ、なかなか。
ジムカーナはどう乗りこなすかが面白いんだ。
新型買ったんだぜーって奴が高性能を過信して転がる事よくあるし。
心配そうな顔になる先輩
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