第1章

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まぁ良い。 吾輩には、この人間が何になろうとなんら関係無い。 ただ、吾輩は常々思わずにはいられないのである。 人間という生き物は多くを欲するが、それ故何よりも守るべきものを、知らぬ間に失っている事が、あまりにも多過ぎる…と。 ──さて、吾輩もそろそろいつもの日常に意識を戻すとしよう。 与えられた二十四時間、ただ使命を果たす為に、吾輩はここに存在しているのだから。 それに吾輩があれこれ考えたところで、一ミクロンも人間に影響が及ぶ事など無いのだから。 嗚呼、そうだ。 最後に一つ、吾輩は問いたい。
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