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───すっと目が醒めた。
もう、夜の十一時を過ぎている。
人間は既に帰って来ていた。
テーブルの上には乱雑に散らばった空き缶が転がり、サラミソーセージやチーズやスナック菓子などが中途半端に減っていた。
人間はソファに寝そべり、ぶつぶつと何かを呟いている。
「あのお局…ババァのくせに」「私だって」なとど聞こえてくる。
恐らく仕事の愚痴を、酒とつまみと共に持って帰って来たのであろう。
このような人間は今まで飽きる程見てきた。
そして必ずどの人間にも共通点がある事を、吾輩は知っている。
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