第1章

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それは、驚く程時間を杜撰に扱っている事である。 時間に限らず、周りの人間や身の回りの物を雑に扱っている事もしばしば見受けられる。 時は金なりという有名な言葉がある。 だが、時とは必ずしも=金では無い。 時とは命であり、人生そのものである。 つまり、時間の使い方=生き方なのである。 人間は、目に見え触れる事のできる金は大事にするのに対し、目に見えず触れる事のできぬ時の流れは、軽々しく扱う。 時間は無限にあるとでも思っているのであろうか? 金は、人間が使いたい時、使いたい物に払う。 だが時は、人間が一文無しでいる時でさえ、常に傍で存在し続けているのである。
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