第1章

3/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
トシユキM『少なくとも、こちらと同等レベルの防衛システムを持ってる。か』 システムボイス「航空機隊、敵航空機と会敵」  トシユキ、表情を引き締め、モニターを眺める。 ◯海上  上空で多数の航空機がドッグファイトを繰り広げる。  航空機のはるか下では、艦隊が放ったミサイルが飛び交い、爆炎を上げる。 ◯シングラリティのコクピット  トシユキ、ドリンクに口をつける。 トシユキ「被害状況を頼む」 システムボイス「航行不能艦ゼロ、未帰還艦載機多数」 トシユキ「制空権は?」 システムボイス「こちらが優勢です」  ドリンクを仕舞いながら、考えこむトシユキ。 トシユキM『遠距離戦は決定打にならない。向こうもそれを理解してるはず。だったら……』 トシユキ「全艦、いつでも攻撃できる状態で待機。対潜警戒も怠るな」 ◯海中  巨大な船影、海中を進む。  小さなブイ、海中に浮かんでいる。  ブイの真下を船影が通過した時、ブイに備えられたランプが点滅を始める。 ◯シングラリティのコクピット システムボイス「4番艦隊より入電、『ソナーに感あり』」  トシユキ、コンソールを操作する。 トシユキ「来たか! 4番艦隊、潜水艦隊と連携して対潜防御!」 ◯海中  敵潜水艦群、海中を潜航する。  敵潜水艦から魚雷が発射。 ◯海上  護衛艦群からASRock(艦載用対潜ミサイル)発射。 ※カメラ、ASRockを追って海中へ。  敵潜水艦の発射した魚雷に向かって水中を進むASRock。魚雷に接触する直前に起爆し、魚雷群を誘爆させる。 ◯シングラリティのコクピット  コンソールの画面アップ。魚雷を示すマーカーが数を減らしていき、消失する。 システムボイス「魚雷群の誘爆を確認。全弾破壊」 トシユキ「よし。シングラリティ2番機は対潜装備に換装後、4番艦隊と合流して第二波に備えろ」 ◯艦内  装備を取り替えるシングラリティ(2番機)。  換装後、開け放たれたハッチから海上へ飛び出す。 ◯シングラリティのコクピット システムボイス「2番機、第4艦隊と合流」 トシユキ「指示するまでそのまま待機だ」  トシユキ、コンソールの画面を睨みつける。 システムボイス「ソナーに感あり。第二波、来ます」 トシユキ「迎撃!」  コンソールの画面、魚雷マーカーが味方艦隊へ向かい移動する。  画面に味方艦隊の発射した魚雷、ASRock等を表示。  敵魚雷、味方魚雷両者のマーカーが消失する。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!