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トシユキM『少なくとも、こちらと同等レベルの防衛システムを持ってる。か』
システムボイス「航空機隊、敵航空機と会敵」
トシユキ、表情を引き締め、モニターを眺める。
◯海上
上空で多数の航空機がドッグファイトを繰り広げる。
航空機のはるか下では、艦隊が放ったミサイルが飛び交い、爆炎を上げる。
◯シングラリティのコクピット
トシユキ、ドリンクに口をつける。
トシユキ「被害状況を頼む」
システムボイス「航行不能艦ゼロ、未帰還艦載機多数」
トシユキ「制空権は?」
システムボイス「こちらが優勢です」
ドリンクを仕舞いながら、考えこむトシユキ。
トシユキM『遠距離戦は決定打にならない。向こうもそれを理解してるはず。だったら……』
トシユキ「全艦、いつでも攻撃できる状態で待機。対潜警戒も怠るな」
◯海中
巨大な船影、海中を進む。
小さなブイ、海中に浮かんでいる。
ブイの真下を船影が通過した時、ブイに備えられたランプが点滅を始める。
◯シングラリティのコクピット
システムボイス「4番艦隊より入電、『ソナーに感あり』」
トシユキ、コンソールを操作する。
トシユキ「来たか! 4番艦隊、潜水艦隊と連携して対潜防御!」
◯海中
敵潜水艦群、海中を潜航する。
敵潜水艦から魚雷が発射。
◯海上
護衛艦群からASRock(艦載用対潜ミサイル)発射。
※カメラ、ASRockを追って海中へ。
敵潜水艦の発射した魚雷に向かって水中を進むASRock。魚雷に接触する直前に起爆し、魚雷群を誘爆させる。
◯シングラリティのコクピット
コンソールの画面アップ。魚雷を示すマーカーが数を減らしていき、消失する。
システムボイス「魚雷群の誘爆を確認。全弾破壊」
トシユキ「よし。シングラリティ2番機は対潜装備に換装後、4番艦隊と合流して第二波に備えろ」
◯艦内
装備を取り替えるシングラリティ(2番機)。
換装後、開け放たれたハッチから海上へ飛び出す。
◯シングラリティのコクピット
システムボイス「2番機、第4艦隊と合流」
トシユキ「指示するまでそのまま待機だ」
トシユキ、コンソールの画面を睨みつける。
システムボイス「ソナーに感あり。第二波、来ます」
トシユキ「迎撃!」
コンソールの画面、魚雷マーカーが味方艦隊へ向かい移動する。
画面に味方艦隊の発射した魚雷、ASRock等を表示。
敵魚雷、味方魚雷両者のマーカーが消失する。
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