王子でモデルで修羅場1

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BARと聞いてたからもっとお洒落な建物を想像していた私は少しショックを受けたが、 得意の?ポジティブシンキングで持ち直した。 コンクリートの壁の中央に木造のドアが見えた。 私は、 ドアの前に移動して、 深呼吸をした。 百合ちゃんが別れ際に言っていた 「第一印象が肝心だからね。 頑張って!」 という台詞が頭の中でリピートされていた。 そして、 勇気を振り絞ってドアノブに、 手わかけようと思った瞬間、 木製の厚みのあるドアがギィーっと鈍い音を鳴らしながら開いた。 「あっごめん。 ビックリした?」 突然開いたドアに驚いていた私を気遣う声が聞こえた。
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