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そんな彼に出会った三年、
何回振り回されたか…
けどいつの間にかそんな彼に恋していた。
けど今は、
自分の初恋が終わる瞬間がなんとなく解るんだ。
出来れば、
今すぐ彼に抱き付いて泣きたい。
けど私には、
そんな資格はきっとないんだ。
だって私は、
彼が生涯で唯一愛した女性の命を私が奪ったんだ…
彼は、
煙草に火をつけて、
閉じていた口を小さく開き、
少しいつもよりも、
低い重たい声で
「何で?って普段の生活の中で思う瞬間なんて今は限られてて、
気がつけば答えが既に用意されてて、
自分自身が本気でその『何で?』に悩んで答えを求めることなんてないよな?」
彼は、
うつむく私の唇が動く気配がないことを悟ると話しを続けた。
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