王子でモデルで修羅場1

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王子でモデルで修羅場1

「ねぇ!ちゃんと話し聞いてんの?笑美花っ!」 友人の呼ぶ声で、 桜を見ながら楽しいお花見の風景を妄想していた私の意識は、 大学のカフェテラスに呼び戻された。 「えっ??うん…えーっとー。 」 友人の呼びかけに答えれず戸惑う私の顔をみて、 小さなため息の音が漏れた。 「はぁっ…あんたの事だからどうせ桜みながら、 平和な妄想してたんでしょ?」 「えっ?そんなことないよっ!」 この的を得過ぎたするどいツッコミをいれた女性の名前は、 千頭百合ちゃん。 私と同じK大学一年で、 同じ学部だ。 百合ちゃんとは、 出会ってまだ一ヶ月しかたたないが一言で表すなら才色兼備と言う言葉は、 彼女の為に存在する様な気がする。 大学を首席で合格、 一緒に街を歩いていてナンパやスカウトに声をかけられた回数27回! 今は、 K市にあるキャバクラでバイトしていて、 入店間もないが既にお店のナンバーONEになりそうなぐらい人間がある。 性格は、 しっかりしていて面倒見が良くて、 おっちょこちょいの私との相性は抜群なのだ! 「あれでしょ?えーっとー花見の話し。 」 私が当てずっぽうに答えると百合ちゃんは、 右手で重そうな(中身たっぷり)頭を押さえて、 「やっぱり。
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