真夜中、ベッドの中で

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息を殺すように 嗚咽を隠して 唇を噛み締めるように 苦しみを堪えて 疲れたなんて 荷物が重たいなんて いつの間にか言えなくなった そうやって変えたのは僕だもの 文句は言えない 弱音は吐けない 泣き言は呟けない 荷物を下ろすことは 決して許されない それは僕が愚かなだけであって 僕が強がりなだけであって 決して誰かのせいではなく 僕のせいであって 静かに夜が更けるとか 朝日が昇ってくるだとか 雨が降ってくるだとか それらは決して 誰かがしていることとか そういうのではないのであって それと同じように僕が苦しいのは 僕の責任なのだ ねぇ気付いてよ 誰かに背負ってもらうより 自分で背負ったほうが とてもとても楽なんだって
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