午後三時十九分

2/2
前へ
/20ページ
次へ
確かに少し、疲れたかも。 昔読んでた本から、無くしてたと思ってたしおりが出てきたんだ。お久しぶり、ってラミネートに閉じ込められた押し花に、呟いた。君をラミネートに閉じ込めたあの子は、もう僕の横にはいないんだ、ごめんね。 吹くはずのない風が、吹いた気がした。 冷たい、風。懐かしい匂いがした。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加