花酔人

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    藤先輩は……「馬鹿だな」  と、息を吐くように優しい声  で囁いた――   もう一度重ねられた唇に、  俺は酔いしれて……   紫色の花弁が舞う、幻想的  な光景の中で、藤先輩だけを  見上げていた――
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