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「...魔法は使えるけど?」
勝手に使えないと決めないで欲しいものだ。
その場が一瞬で静まり返った。そして、何事もなかったかのように再び笑い声が聞こえた。
「何を笑っている」
「おま、魔法使えるってなんの冗談?」
ギャハハハと変わらず笑う、リーダー格のようなそいつとその周りのヤツら、傍観者に苛立つ。
「黒髪のヤツが魔法を使えるわけねぇじゃん」
「んなもん知るか。早くそこからどけ」
黒髪は魔法が使えない…?
よく分からんが、いずれ分かればいい。気にすることなく、殺気を込めて睨む。当てられたヤツはたじたじと後退した。
喧嘩を売ってきたのはそっちのくせに、情けないヤツら。
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