第1章 魔王、喧嘩する

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恐怖を煽るように、ふっと笑って言ってやった。真っ青になってガタガタと震える豚に嫌悪感が走る。 明らかに俺は弱者と見られていたみたいだ。腹立つ。 「…っ!お、覚えてろよ!」 お決まりの言葉を吐いて、仲間の2人を連れてその場から逃げる豚。哀れなり。 「はてさて、どうなることやら…」 はぁ、とため息をつくその姿は、最早中年のオヤジであろう…。 俺、ストレスで死ぬんじゃね? 「たいしたトラブルも無く、3年間無事に過ごせんのか、俺?」 …やべ、フラグ建てちまった…。 そんなことを呟いて、俺は正門をくぐった。
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