第2章 魔王、旧友と再会する
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「入るぞ」 重厚に出来た扉を開けて中に入る。 中にいたソイツはその酷く冷めた瞳で俺を観察していた。 ガチャンと扉が閉まり、冷たく重い空気が漂った。その空気を作り出しているのは紛れもなく、優雅に座っているソイツだ。 久しぶりだ、この空気。そういえば、コイツと初めて会ったときは今よりも重かったな。…いや、俺が成長しただけか?まあどちらでもいい。 ふっと笑って右手を上げる。 「よっ」
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