第3章 魔王とクラス

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「…んだよ」 「次、シドの番だぜ?」 「ん…」 ノロノロと立ち上がって、口を開いた。 「シド・シルヴェスター。好きなものは本で、趣味は読書。得意な魔法は炎」 言うべきことだけ言って、座った。周りの目が点になってるけどそんなの知らない。 「つまんねぇ自己紹介だな。もうちょっとなんかなかったのかよ」 「死ね」 「ひどっ!」 自己紹介に面白いとかつまんないとか関係ないだろ。 「えーと…どういうこと」 「こういうこと」 「はいはいはーい、まったく意味分かりませーん」 「察しろ」 「おうおう、教師に反抗するとは…度胸だけは認めてやんよ」 「意味分かんねぇし」 なんだよコイツ。意味分かんないって言うけど、そもそも何がわかんないっつーの。
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