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「なんでお前、黒髪なのに魔法使えんの」
「ダンさん!そこは俺が説明しまぶ!?」
「あわわわわ…」
レイフが勝手に俺の話をしようとしたから殴っておいた。なんでわざわざ人に自分の説明をされなきゃならない。
あとアリサ、いちいち慌ててるといつか身が持たない。
「多分、天族のクウォーターだから」
「多分かよ」
「俺もさっき知ったからな、確証はない」
「ふーん」
自分から聞いてきたくせに随分と興味なさそうな返事だな。
「とりあえずシド、魔法使えるからって貴族様に魔法ぶち込むなよ。後処理とか面倒だから」
「ちょ!ダンさん、それ教師としてどうなの!?」
「別にいいじゃねぇか、平和だったら」
「それダンさんだけだからね!?」
あーうるさい。
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