第3章 魔王とクラス

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それから数分後、俺の机にはプリントの小さな山が出来ていた。 …仕事の資料みたいでなんか見るだけで疲れる。 「最初に配ったカードについてだが、それは生徒手帳兼寮の鍵だからな、失くすなよ。...特にレイフ」 「俺だけ!?理不尽だ!」 ダンは叫んだレイフを見て、そのまま隣にいる俺に目を移す。 「…シド、ソイツ殴ってもいいぜ?」 「.........」 「あれ、シドさん、その拳はどうするつもりで………いってぇー!?」 「あわわわわ...レイフ、大丈夫ですか!?」 「グス...アリサマジ天ぐべらっ!」 「あわわわわ...」 床でのたうちまわるそれを一瞥して、先を進めるよう顎をしゃくる。
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